東より朝日西より時雨雲

散歩に出るとちょうど山の上から朝日が昇る時。良い天気になりそうだと思いながら後を見ると真っ黒な雲が近づいてくる。大丈夫か傘を取りに戻るべきかと悩みながらそのまま歩いて雨に遭った昨年の句、、、。(2024年冬詠)

山国の普通のやうにしぐれけり

とにかく時雨が多い。たぶん盆地の特徴なのだろうと思う。何でもない空からパラパラと降ってくる。夏ならどうってことのないほどの雨だが、冬に濡れるのは乾かないのでなかなか厳しい。これが普通なんだと強がりを、言ってはみても、、、。(2015年冬詠)

散歩にもハーフとショート時雨くる

ぐるりと回って戻ってくる同じ一つの散歩コースなのですが、いくつかの脇道があって場合によって選ぶようにしています。最短は500mほどのショートコース、家を出たものの雨が降り出し傘が無い場合はこのコースです。半ば走って回ります。1.5kmほどのハーフコース、空を見ながら雨がそろそろ来そうだと思う場合、あるいは降り出して傘がある場合のコースです。フルコースは3.5kmほどでしょうか、これが一番多い普通のコースです。問題はこの季節、降らないと思ってこのコースを選んだのに、時雨は突然に、、、。(2015年冬詠)

時雨るるや木枠の窓の磨硝子

木枠の窓も磨硝子も見かけることが少なくなりましたね。もちろん機能的にはアルミサッシや色ガラスのほうが優れているのですが、下手をすると外れてしまいそうな閉めるのに苦労する木枠の窓や、割れて一部分だけありあわせの透明ガラスを入れた、隙間から北風が入ってくるような窓が懐かしいですね、、、。(2012年冬詠)

時雨るるや茶店に紅き小座布団

衆楽園の中に小さな茶店がある。開いていたり閉まっていたり、しばらく続けて閉まっていると思っていたら、ある時通ると店の女主人が替わっていた。だいぶ若返っていた。以後はずっと開いているのかと思ったがそうでもなさそう、、、。この時は時雨の来るような寒い日で、表のガラス戸は閉まっていたが、軒下の縁台にはお決まりの赤い小さな座布団が並べられ客を待っていた、、、。(2012年冬詠)