まだ若い芒の穂が風にゆれて、ちょうどおいでおいでと誘う人間の手のようです、、、。(2010年秋詠)
カテゴリー: 2010
体操の背中反らせば雲の峰
もう一句、雲の峰です、、、。(2010年夏詠)
出来るならなりたき物に雲の峰
日付は2010年、まだ在職中の句です。今となっては分かりませんが、きっと何か悩みでもあったのでしょうね、、、。(2010年夏詠)
首振らせここぞで止める扇風機
扇風機もリモコンで便利になりました、、、。(2010年夏詠)
退屈な午後のありけり牛蛙
食べたと言うか食べさせられたと言うか、昔口にしたことがあります。身は白身で鶏のささ身と言った感じでしょうか。いつも退屈そうに鳴いています、、、。(2010年夏詠)
老鶯や岩とは成れず老釣師
古い句です。最近見ることが無いこの老人、この頃はまだお元気だった、、、。(2010年夏詠)
石投げて眠る鯰を起こしけり
まだ在職中だった頃の句です。会社の脇を流れる農業用の水路は夏になると水量が増え、鯉や鯰が上って来ました。それも大物がいるので、時々抜け出しては観察に行きました。掲句の鯰も大物、水底でまったく動かないので、石を投げたら大慌てで、、、。(2010年夏詠)
道一つ違へて楽し冬菜畑
我が家には畑と言えるほどの広さが無いので育てられないのですが、皆さん上手に育てられていますね。白菜、大根、キャベツ、人参、豌豆もそろそろ蔓になり始めていますね、、、。(2010年冬詠)
石蕗咲いて社の森の鳥世界
古い句ですがこれも昨日と同じく神社風景です。近くにある作楽神社の神楽殿裏の石蕗の花、周囲の高木からは鵯の声が姦しく、、、。(2010年冬詠)
浮沈みして鳰の子の数知れず
しばらく静かだった川が掲句のように賑やかになるのはもう少し先です。今は只ひたすら静かな川面が広がっています、、、。(2010年夏詠)