門閉ざす蔓梅擬からませて

もちろん名前を知ったのは俳句を始めてからのこと。辞書を見ると「枝を活花に用いる」と書いてあり、写真を見ると確かに活花で何度も見たような気がする。掲句、何の気なしに立ち止まった空家の前、門のフェンスに何やら植物が絡まっている。もう何年も空家なのだろう、これじゃあ門が開かないよ。まてよ、何の蔓だろう、とよくよく見ると確かにあの蔓梅擬。なあんだ、自然の中ではこんなになるんだ、と活花との違いに驚いた時の句です、、、。(2015年秋詠)