連休の狭間、いかがお過ごしでしょうか?掲句は昨年、思い立って帰省した故郷での句。どこに行っても暮の春は暮の春、、、。(2022年春詠)
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耳朶撫づる風のやさしき暮の春
また寒さが戻るとか。暑くなったり寒くなったり、忙しいですね。掲句は昨年、心地よい風に出会った暮の春、、、。(2022年春詠)
観世音菩薩眠たき暮の春
雨の日は何となくひんやりする感じ。晴れの日は暑いぐらいで、疲れるせいか何だか眠い。どこの観音様を見ても眠そうに見える、、、。(2021年春詠)
雄猫に見ゆる疲れや暮の春
我が家の猫、この時季は寝るばっかりしています。もっとも昼間寝ているという事は夜に出掛けている、という事かも知れませんが、、、。(2020年春詠)
満ち足りし声の鳥どち暮の春
朝から鳥の声で満ちています。暖かくなって、食べるものが増えて、「これが歌わずにおられるか」と言ったところでしょうか、良い季節です、、、。(2018年春詠)
街騒の音の後に暮の春
石段を上り振り返ると遠くまで甍の波が広がっている。車の音、クラクションの音、途切れることのないざわめきが街の底を這うように聞えて来る。あふれる日差に甍は光り、その向こうにある山は半ばかげろうように見えている。明らかに夏は近い。阿智神社にて、、、。(2017年春詠)
生垣にざうり干されて暮の春
そろそろ生垣の剪定に入らねばと思いつつ日々が過ぎて行きます。それはさておき、生垣は履物を干すのにちょうど良い。特にゾウリは座りが良い。掲句、通りがかりに見た近所の生垣、、、。(2014年春詠)
見ゆるものみなやはらかし暮の春
五月に入りましたね。かつて黄金週間、今ゴールデンウィーク、毎日が休みの身の上としてはただ坦々と暮らすのみです。下手に出かけると交通事故に遭いそうで、、、。(2014年春詠)
五線譜に残るメモ書暮の春
いろんな事をやって、行き着いたところにあったのが俳句だった。ご多分に洩れずギターもやった。始めたのは中学三年生のときで、ギターも三本も持っていたこともある。田舎に帰ればまだ一本は残っていると思うが、手元にはもうない。もう手は動かないが、楽譜は読める、と、お、も、う、、、。(2009年春詠)
美作にぼたん寺あり暮の春
津山市院庄に清眼寺(せいげんじ)というお寺がある。通称「ぼたん寺」、今は本堂を建替えられて広くなったが、この句を詠んだ頃は狭い境内に所狭しと牡丹が植えられていた。毎年ぼたん祭が開かれ多くの人で賑わう。(2008年春詠)