気づけば晩春、青空に伸びたクレーンが太い柱を釣り上げている、、、。(2024年春詠)
投稿者: 牛二
つばくらの一羽賑やか電線に
一羽しか見えないのにやけに賑やかな燕、、、。(2024年春詠)
この空の果にボイジャー月朧
ボイジャー1号が打ち上げられたのは1977年だったそうな。壮大な計画とそれに携わる人をニュースで見て、こういう仕事もあったのかと、自分の仕事と比較して羨ましくも思った記憶がある。そのボイジャーが久しぶりに登場した昨年のニュース、やっぱり羨ましいと思いながら眺めた昨年の朧月、、、。(2024年春詠)
春の月雲より下と見ゆるほど
明るくて薄雲の上なのにまるで下にあるように見えた昨年の春の月、さて今年は、、、。(2024年春詠)
紫木蓮屋根より高し鄙の家
実家の近所のお宅にある紫木蓮、屋根より高くなって遠くからも良く見える。大きすぎてはじめは何の花かわからなかったが、聞くと育ちすぎた木蓮だと、、、。今住んでいるこちらでも近所の紫木蓮が大きくなって、今年は屋根の上にのぞき始めました。来年はどれくらいになるか、春の楽しみが増えました、、、。(2024年春詠)
朝寝する外に鳥声ありてなほ
これぐらい寝てみたいものだと思う今日この頃、、、。(2024年春詠)
春の鴨陸に上がつて尻ふつて
芽吹き始めた草を食べるのだろう鴨たちが陸に上がっている。草を啄みながらお尻をヨチヨチと上手に振って歩いている。この時期ならではの景、、、。(2024年春詠)
春の土何やら獣掘りし跡
実家の裏にある畑(実際は元畑の野原)、草刈りだけはしてある程度見られるようにはしている。そこに何か所も新しく掘り返した跡がある。大きくはない。何だろうと思って近所の人に見てもらうと「狸」と即答、何を探したのやら、、、。(2024年春詠)
春愁や誰にも若き頃の事
ふと昔の事を思い出して、こんな気分になったりしませんか?どの頃を若いと言うか、それは人それぞれ違うと思いますが、、、。(2024年春詠)
花惜しむ三井の鐘鳴る疏水べり
ふと思い出して詠んだ句です。駅から三井寺へ琵琶湖疎水べりを歩いて、、、。(2024年春詠)