うつうつと時の過ぎゆく熱帯夜

寝たような寝てないような、それでいて時間だけが過ぎて行く。気づけば外が明るい。起きだすが何だか頭がさえない。今日も朝から暑そうだ。そんな熱帯夜の翌日の句。いつからだろう、熱帯夜なんて言葉が出来たのは、、、。(2023年夏詠)

溝浚へ他所の裏側覗きつつ

町内の年中行事の一つ、「溝浚え」が昨日ありました。毎年だいたいこの時期です。作業量は大したことは無いので、話をしながら、田圃に沿った水路を掃除します。時には「きれいにされてるなあ」と他所のお宅の裏側を観察したりします、、、。(2023年夏詠)

へくそかづらばかり元気に育つ庭

実家の庭は空家にしているせいで雑草が多い。生えて成長を始めた頃は葉っぱの形から山芋かなんかだと都合の良い事を考えていた。花が咲いた。なんて事は無い、ただのへくそかづら、別名“灸花”だった。残念、、、。(2023年夏詠)

ぬかるみし道に木耳らしきもの

一雨降ると当分はぬかるんでいる河川敷の公園の道。乾けばどうって事ないが、それまでは茸が密生してヌルヌルで危険。転びそうになる。この茸、よく見れば木耳にそっくり。まさか本当に木耳ってことは、、、。(2023年夏詠)

水張りしままの休田根無草

どうやら植えるつもりが苗が足りなくなって水を張ったままの休田になったらしい。そんな事もあるのかと驚いたが、そこに他の田と同じように浮草が育っている。水は張られているが水口は閉じられているから、残念ながらこの田の浮草に流れて行く先は無い、、、。(2023年夏詠)