先日も限界集落の柿の句を書きましたが今度はまだ干したばかりと見える鮮やかな色の吊し柿。明らかに人の住んでいる家、、、。(2023年秋詠)
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朝寒の空に刃の月と星
昼間は半袖、なんて日もまだありますが、さすがに朝は寒くなりましたね。早朝に外に出てみると明けの空に細い月と星が寒そうに、、、。(2023年秋詠)
蟋蟀の鳴きつくしたる一個体
庭の隅に見つけた蟋蟀、すでに骸、、、。(2023年秋詠)
飛石にまだらの模様秋時雨
外に出てみると飛び石が半分ほど黒く濡れている。「ああ、もう時雨の季節か」と数日前に思いました。掲句は昨年の同じような景、、、。(2023年秋詠)
田仕舞の煙遠近暮の秋
急激な気温の変化、いきなり冬が近くなって来ましたね、、、。(2023年秋詠)
腰屈めくぐる枝先鵙の贄
久しぶりに河原に下りてみた。自然に生えた木が大きく育ち、その低い枝が行く手を遮る。手を伸ばして枝を持ち上げ、潜ろうとしたその眼の先に、生々しい鵙の贄、、、。(2023年秋詠)
日差濃き限界集落柿数多
とある山間の集落にて。私のふるさとも同じです。人影なし、柿の木多数、、、。(2023年秋詠)
烏瓜下がる生垣奥に家
秋が深まると急に存在感を見せて来る烏瓜。「んっ?この家は、空家?いやいや、空家にしてはきれいにされている生垣」と思いながら眺めた某山村の行きずりのお宅、、、。(2023年秋詠)
油断したつもりなけれど草虱
引っ付き虫と蛇にはいつも気を付けているつもりですが、いつの間にか、、、。(2023年秋詠)
秋の虹だらだら坂のふもとより
遠くの山のふもと辺りにぼんやりと虹が見える。ふもとだけで、上のほうは消えている。なんだかはっきりしない虹。その辺りからさらにだらだらと坂道が続く。坂の本当の名前は知らないが、、、。(2023年秋詠)