説明不要!、、、。(2017年春詠)
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その上にとんび輪を描く遠桜
毎年のことですが桜が咲けば桜の句を詠んでしまいます。どう詠んでも類句類想の域を出ないだろうとは思いますが、そう思いつつも詠んでしまいます。それぐらい魅力がありますね、桜は。昨年詠んだ中ではこの句でしょうか、自分で気に入っているのは、、、。(2016年春詠)
奔放に咲いて散り初む若桜
散歩途中に桜並木の間から見える吉井川の中州に自生した桜の木があります。少し遠く、三年ほど前に見つけた時はほんのりとピンク色になった小さな木で、もしかしたら桜かなあと思ったぐらいでしたが、昨年はどうやら桜のようと思えるぐらい、そして今年はやっぱり桜だと確信できるように育ちました。手前の桜並木はもう三十年を越した木ばかりで、ここ数年は色ももう一つですが、この中州の若木は花色も鮮やかで、枝も元気そうです。しかし、残念な事に中州なのです。大きな出水があれば流されてしまうでしょう。だから余計に一年が経ってこの花を見ることが嬉しいのかも知れません。来年も見えますように、、、。(2015年春詠)
寄道をさそふ桜の見ゆる寺
昨年の岡山の句会への道中での句。春は桜、秋は銀杏と、ついつい寄道したくなる。きっと長い年月をかけた寺の作戦なのだろう。この際宗旨などはどうでも良い、、、。(2015年春詠)
遠桜めざせる人のあゆみ見ゆ
また桜の季節がやってきた。桜があり、そこへ続く道がある。桜を目指す人は下を見ない。だからすぐわかる。遠くから見ていると、また一人吸い寄せられるように歩いていく、、、。(2013年春詠)