田舎へ帰って来ました。古くからある猪垣をヨイショと越えて山のほうへ、、、。(2021年秋詠)
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猪垣やまるで迷路の棚田道
観光案内に850枚と書かれている大垪和西の棚田は、車で行くと山道を上っていき、ちょうど棚田を見下ろす位置に到着します。見下ろした底の部分に小さな公園があり、トイレと駐車場があります。車でも回れますが、ゆっくりと棚田沿いの道を歩くのがおすすめです。農作業の邪魔にならないように、、、。猪垣も今は電気柵の時代です。昔のトタン板を並べた猪垣と違い、周囲に溶け込み違和感がありません。ちょうど迷路の行き止まりのように、時々道を遮断するように設置されていたりします。<その2>(2009年秋詠)
猪垣をまたいで山の人となる
村中を囲むように延々とトタン板の猪垣がめぐらせてある。私が子どもの頃も猪の被害はあったが、今のように猪が民家の傍にまで出てくることはなかった。人が減り、捨て畑や休耕田が増える事で人間のテリトリーが狭まって行き、ついには自ら垣の中で暮すことになってしまった。その一因はお前にもあるのだと、白く光る猪垣は私の行手を阻んでいるように見えた。(2009年秋詠)