春雪のどこか明るさ持て降れり

勝山に「タルマーリー」というパン屋さんがあります。先入観なしで行きましたが、最近ちょっと有名なパン屋さんらしいです。御前酒の辻本店さんなどがある通りに面した古民家を改造した小さなお店で、看板がないと古い空店舗といった佇まい。古い商家の土間のあたりが小さなお店、その後にパン工房、奥の住居部分の畳みの小部屋と台所の部分に設えたカウンターが小さなイートイン・カフェとになっています。その薄暗いそのカウンターでコーヒーを飲みながら、木枠のガラス窓越しに雪の降る裏庭を眺めるのは、まるで昭和に戻ったような懐かしさでした。ちょうどパンが焼かれている時間帯で、コーヒーを飲んでいる間に三回ほどブレーカーが落ちて停電になったのも一昔前のようでご愛嬌、、、。パンも美味しかったですよ、、、。(2013年春詠)