ここに住みだした頃には既に屋敷は無く、周囲より一段高く積まれた石垣の内側は畑になっていた。屋敷の裏側(と思える方向)には竹薮があり、柿やら梅やらが植えてある。もともとの屋敷の便所の跡なのだろうか、大きな野壺が口を開けている。申し訳程度に腐れかけた板で蓋がしてあるが、もう少し草が伸びると所在が分からなくなりそう。もっとも昔と違い、野壺に肥やしが溜めてあるような事はないので、はまっても被害は知れている、、、。(2015年春詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
ここに住みだした頃には既に屋敷は無く、周囲より一段高く積まれた石垣の内側は畑になっていた。屋敷の裏側(と思える方向)には竹薮があり、柿やら梅やらが植えてある。もともとの屋敷の便所の跡なのだろうか、大きな野壺が口を開けている。申し訳程度に腐れかけた板で蓋がしてあるが、もう少し草が伸びると所在が分からなくなりそう。もっとも昔と違い、野壺に肥やしが溜めてあるような事はないので、はまっても被害は知れている、、、。(2015年春詠)