岡山の喫茶店での句会へアーケード街を歩いていた途中、ふと見た路地に引越らしい荷物を満載したトラックが、冬の日差を浴びながら止まっていた。これから出発するトラックか到着したトラックかわからないが、日差の溢れる路地もトラックも、閉まった店の多いアーケード街の暗さとは対照的だった、、、。(2013年冬詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
岡山の喫茶店での句会へアーケード街を歩いていた途中、ふと見た路地に引越らしい荷物を満載したトラックが、冬の日差を浴びながら止まっていた。これから出発するトラックか到着したトラックかわからないが、日差の溢れる路地もトラックも、閉まった店の多いアーケード街の暗さとは対照的だった、、、。(2013年冬詠)
冬麗、新語です。
や を抜いてふゆうららとしたらどうなりますか?
や の持つ意味はどんな由縁なのですか?
「や」は強い切字で、ここで句が切れ「冬麗」が強調されます。
「ふゆうらら」でも切れますが「や」で切るより弱くなります。
「とうれいの」とすればもっと弱くなり完全に「引越し荷」に比重が移ります。
麗かな日差を強調するほうが句に広がりが出ますので「や」にしています。
(と言うのが作者の言い分ですが、読まれた方の評価はわかりません。)