学生時代の夏、東北のとある山の中の停留所に降りた時のこと。昔は田舎に行けばどこにでもあった、停留所脇のよろず屋ふうの小さなお店。店先の盥にホースの水を流しっぱなしにし、拳ぐらいの青いりんごをたくさん浮かべていた。安かったので二個買った。一つはリュックにしまい、一つを齧りながら歩いた。焼けるような夏の日差の下で、りんごの酸っぱさが口に広がり、一度に汗が引くような感じがした。(2002年夏詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
学生時代の夏、東北のとある山の中の停留所に降りた時のこと。昔は田舎に行けばどこにでもあった、停留所脇のよろず屋ふうの小さなお店。店先の盥にホースの水を流しっぱなしにし、拳ぐらいの青いりんごをたくさん浮かべていた。安かったので二個買った。一つはリュックにしまい、一つを齧りながら歩いた。焼けるような夏の日差の下で、りんごの酸っぱさが口に広がり、一度に汗が引くような感じがした。(2002年夏詠)
東北に行った事が無いので句の風景は見た事がありませんが、トマトやきゅうりを冷やすのはよく見かけます。
子供の時分は冷えてもいないきゅうりもおやつでした。
最近の観光地などではきゅうりに割り箸を刺して一本丸ごと冷やしているのが結構売れているようです。
畑で完熟した生暖かいトマトも美味しかったですね。