掲句の藤とは違いますが、散歩途中の河原に自生した藤が今年も咲き始めました。縋る木が無くて、何年たっても地を這うような低いままの藤です。残しておいてやれば良いのに、草刈の度に切られて、それでも毎年花を付けます。強いです、、、。(2023年春詠)
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山藤の水辺に咲けば水に垂れ
河川敷の工事で使用した土に種か根か混じっていたのでしょう、岸辺ギリギリのところに山藤が生えて毎年花をつけます。と言っても縋るほどの木もなく、ほとんど地を這うような位置から枝を伸ばし花をつけます。自ずとその房の先は水に、、、。(2021年春詠)
山藤を映して朝の田水澄む
山間の田んぼは田植えが早い。句会への途上で見かけたそんな田んぼの一つ、もういつ植えても良い状態なのだろう、田んぼの水は澄み、すぐそばに迫った山藤が見事に映っていた、、、。(2017年春詠)
山藤のにほひ天より降るごとし
参道を歩いているとどこからか藤の匂いがしてくる。どこから匂ってくるのだろうと周囲を見渡すと、鬱蒼と茂った参道脇の高木の、そのまた上に青空と一緒に藤の花が見える。まるで天に花が咲いているようだ。倉敷阿知神社にて、、、。(2017年春詠)