身に入むやビニール傘が杖替はり

近所の年齢不詳の女性、天気が良いのに傘を杖替わりに歩かれている。すれ違う時に笑いながら「杖が要るようになって」と、、、。言われなければ気にはならないのに、と思ったが返事のしようが無かった、、、。(2023年秋詠)

稲雀わが家の屋根が基地らしき

賑やかな我が家の屋根の上、と思っていると一斉に飛び立って行く。しばらくするとまた戻って来る。どうやら我が家の屋根の上が田圃への出撃基地になっているらしい。昨年の句、、、。それが、なぜか今年は雀が少ない。と思っていたら2日の朝刊に雀が「絶滅危惧種」相当の急激な減り方をしているという記事が出ていた。我が家の周りだけの事ではないらしい、、、。(2023年秋詠)

芋の露畳一枚ほどの畑

道の駅で買って来た里芋の中に皮を剥けないほど極小の芋が入っていた。それを庭の隅に植えておいたら芽が出て、大きくはないが露の玉が出来る程の葉っぱになった。芋は小さいだろうと露の鑑賞だけにとどめたのが昨年。今年もまた芽が出て、期待していたら暑さに負けて、葉っぱが枯れてしまった。今再び小さい葉っぱが出ているが露がたまるほどでは無い。このまままた一年、、、。(2023年秋詠)