スケッチの初め真白き秋の風

秋に限った訳ではありませんが、倉敷の美観地区に行くとスケッチをされている方をよく見かけます。時々こっそり覗いて見ますが、皆さんお上手です。思う通りにこの景色を描けたら楽しいだろうと、ただただ羨ましく思うばかりです、、、。(2017年秋詠)

つぎはぎの古き土塀や秋の風

早島公園、不老の道で見かける土塀です。早いもので早島へ行くようになって五年ほどになります。行く度に見ている土塀、最初に見た五年前には崩れかけて、塗りこめられた貝の殻や小石が覗いている土塀でした。それが直されて、使われた土の色が違うものだから、今ではつぎはぎだらけの土塀になっています。それはそれで結構味がありますが、、、。(2016年秋詠)

露天湯に指のふやけて秋の風

確か松江あたりの温泉。町内会の旅行で、出雲大社まで足をのばして温泉旅館で食事と風呂という慰安旅行の定番のコース。露天湯と言っても旅館の庭にある周囲を竹垣ふうの塀で囲った風呂、それでも気持ちよかったなあ。そのメンバーも何人かはすでに鬼籍に、町内の旅行も財政難で久しく無い、、、。(2011年秋詠)

トンネルの中は空洞秋の風

9月11日の句会から-4 トンネルだから空洞なのは当たり前ですが、53号線に出来た新しいトンネルを通っていて改めて空洞を感じてしまいました。大きくて、きれいで、明るい、快適なトンネルですがちょうど出たところに信号があり、要注意、、、。今までの旭川を見ながらのコースも、それはそれで気に入ったところだったのです、、、。これで四句、、、。(2013年秋詠)