両側より攻めて狭まる葛の道

くずもちは好きだが葛は嫌い。葛根湯のお世話にはなっているが葛は嫌い。我が家の裏でも、実家の裏でも、絶えず葛との格闘を続けている。しかし、葛の勢い留まるところを知らず。もう負けそう。掲句は散歩途中の河原に降りる脇道。両側から葛が攻めて来て、今では人間一人通るのがやっとの状態に、、、。(2024年秋詠)

電柱をのぼりし葛の獣めく

民営化されて以後、小さな単線の線路脇などほとんど手入れされる事がなくなった。葛が生え、線路脇の電柱に上り、上で大きな茂みになっている。そこに風が吹くと大きく揺れる。夜ともなるとまるで生き物のように見える、、、。(2020年秋詠)