境内の小さき稲荷や黄葉降る

近くにある小さな神社。その境内の裏手にあるさらに小さなお稲荷さん。お稲荷さんだが朱塗りの鳥居は無い。社の大きさに比べると立派な置物の狐が二頭。これがなければお稲荷さんとは気づかないだろうと思う。だがしかし、そのさらに裏手の茂みの中には本物の狐が住んでいる。何かの拍子で見かけると、こちらもびっくりするが向こうもびっくりするらしい。お互いにしばらく立ち止まり、慌てて先に隠れるのは狐のほう。お稲荷さんの傍で見かける狐だから神様のお使いかも知れないが、やせ細っている、、、。(2001年秋詠)