雲が雲追ひ越して行く野分あと

暴風が去りかけた空を見ると、雲が何層にもなっているのが見えることがある。はるか上層にはすじ雲が青空を分けるようにあり、下層にはちぎれた黒い雲が、重なって見える。その黒い雲も何層かになっていて、気流の関係だろう、下層の雲が上層の雲を追い越して行くように見える。ちょうどあの辺りに前線があるのだろうと、テレビの天気予報で動いていく前線を想像したりする。(2011年秋詠)

「雲が雲追ひ越して行く野分あと」への2件のフィードバック

  1. 自由律の句では無いのだけど、どこか山頭火を思わす様な雰囲気ですね。

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