さしたる被害もなく、台風一過の青い空の下で、落葉や飛んできたゴミを片付けていると、必ずと言っていいほど、鳥の羽毛が混じっています。元から落ちていたものが飛んできたのか、はたまた風を受けてじっと耐えていた鳥から抜け落ちたものなのかわかりませんが、まあそんな事が気になるほど被害が無いという事ですね。ありがたい事です、、、。(2016年秋詠)
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日の暮の早しと思ふ野分後
今年は台風が少ないですが、野分後の句をついでにもう一句。台風が来たからと言って、急に日暮が早くなる訳ではありませんが、夕暮れの西の空を走っている雲を見ていると、そんな気がします。(2010年秋詠)
雲が雲追ひ越して行く野分あと
暴風が去りかけた空を見ると、雲が何層にもなっているのが見えることがある。はるか上層にはすじ雲が青空を分けるようにあり、下層にはちぎれた黒い雲が、重なって見える。その黒い雲も何層かになっていて、気流の関係だろう、下層の雲が上層の雲を追い越して行くように見える。ちょうどあの辺りに前線があるのだろうと、テレビの天気予報で動いていく前線を想像したりする。(2011年秋詠)