鉄工所夜業の窓にアークの火

夏の間は、窓も大戸も開け放って、作業する姿が見えていた鉄工所も、秋が深まるにつれて窓も大戸も閉じられてくる。夜、残業を終えての帰宅途中に傍を通ると、閉じられた窓硝子のむこうに、溶接の青い火と飛び散る火の粉が煌めくのが見える。しばらく強く煌めいたかと思うと弱まり、また強くなる。その煌めきに合わせて、溶接の音が強くなり弱くなり、低く聞こえる、、、。(2001年秋詠)

「鉄工所夜業の窓にアークの火」への2件のフィードバック

  1. 溶接の様子はTV等で見た事が有るけれど低い音とはどんな音なんだろう?
    火花が飛ぶバチッという音とは違う音がするのですか?

    話は違うけれど、吹屋で「ベンガラート展」が開催されているそうです。
    べんがらとアートを組み合わせた造語で、写真展やべんがらを使った真っ赤なジーンズ等が展示されており、田舎もそれなりに頑張っている様です。

    1. 同じ音なのですが、間に壁があるから低く聞こえるのかな。
      陶工柿右衛門は吹屋のべんがらで赤の色を出したと聞いたことがあります。
      昨日はラジオで成羽祭りの中継をしていましたよ。

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