反古焚きのけむり真つ直鳥帰る

鳥たちが北へ帰るのはいつも突然で、気がつけば姿がなくなっている。この時も気づいたのは夕方、土手の上から見下ろす川面に、昨日まで居た鴨の群れはなかった。広い田圃の向うに、反故焚きの小さな火が見え、夕暮れの空へ煙が上っていた、、、。(2003年春詠)

「反古焚きのけむり真つ直鳥帰る」への2件のフィードバック

  1. 鳥帰るが季語なんですね。
    鳥は北に帰る鳥なんだ。
    燕の様に南に帰る鳥はどんな扱いになっているのですか?

    1. 白鳥、鶴、鴨、雁のような群が春になって北に帰るのが「鳥帰る」です。
      燕の場合は「帰燕」と言います。
      「鷹渡る」という季語もありますが、これは越冬のために南へ渡る鷹にも、北から日本へ越冬に来る鷹にも使うようです。
      「鷹」は冬の季語です。
      鳥たちがどちらを故郷と思っているかは???

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