学生時代に文学座の公演の大道具を組み立てるアルバイトをしたことがあります。給料は無しで、代わりに公演を見せてもらえるというのが条件で、文学少年にはもってこいの話でした。その文学座の公演が樋口一葉の「にごりえ・たけくらべ」でした。大道具を組み立てるのは見事な熟練の技で、言われたとおりに物を運んでいるうちに終ってしまいました。あとは舞台に合わせてのリハーサルを見ながら本番を待ちます。若い男優が何度も何度も、位置を変えては発生練習をする姿が印象的でした。杉村春子さんや荒木道子さんは本番で見ただけです。着物姿の杉村春子さんが蛇の目傘を開いて、舞台を下がったところで幕、その片手で傘を開く姿の粋だったこと、、、。(2012年冬詠)
面白いバイトだったね。
文学座と言えば太地喜和子もそうだったと思うけどその時も出ていたのかな?
早くに亡くなって残念です。
どうだったでしょう?記憶にはないですね。
この私、役者には厳しくて、杉村春子さんしか上手いと思ったことがないんですよ。いいものを見られましたねえ。
せっかく見たのに、その場面しか覚えていないのが情けないですね。