そろそろ稲刈が始まりました。見通しが良くなった田圃を縦断して、真っ直ぐに帰ってくる朝帰りの猫を見たときの句です。猫は本来夜行性の動物ですから、人間ならさしずめ夕方の帰宅と言ったところでしょう。一歩一歩新しい稲の切株を越えて来るゆったりした足取りには、満足の中にも多少の疲れが見えるのでした、、、。(2002年秋詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
そろそろ稲刈が始まりました。見通しが良くなった田圃を縦断して、真っ直ぐに帰ってくる朝帰りの猫を見たときの句です。猫は本来夜行性の動物ですから、人間ならさしずめ夕方の帰宅と言ったところでしょう。一歩一歩新しい稲の切株を越えて来るゆったりした足取りには、満足の中にも多少の疲れが見えるのでした、、、。(2002年秋詠)
猫にしてみれば田んぼの区画など無いも同然なんでしょう。
A地点からB地点へ行く最短距離はまっすぐ、そういった感覚なんでしょうか?
猫も犬も飼ったことが無いので良く分かりません。
なんだかすっきりとした句ですね。
そうです、猫には道という概念はありません。どちらかと言うと塀の上のほうが歩きやすそうです。
なんとなく凛々しい猫の顔がクローズアップされる不思議な句です。
犬と比べると猫のほうが表情が豊です。十分に遊んで満足した朝帰りの表情、、、。