風一夜さわぎて朝の石蕗の花

雨風の激しい一晩がありました。朝には雨は上がっていましたが、木々は濡れ、動きの早い雲の間から時折太陽が覗くような初冬の天候でした。散歩に出ると、昨夜の風の狼藉ぶりがそこここに見えます。桜並木はすっかり葉を落とし、濡れた落葉が舗装路に貼り付くように残っています。根元の草むらは風に押し倒されるように乱れ、その間から石蕗の黄色の花が健気に覗いていました。気をつけて見ると、どなたが植えられたのか、それぞれの桜の木の根本に黄色の花が、、、。それから一年、今年からその石蕗の花を見つける楽しみが出来ました、、、。(2012年冬詠)

「風一夜さわぎて朝の石蕗の花」への4件のフィードバック

  1. どこのどなたか知らないけれどお花を植える余裕が素晴らしいですね。
    自分だけでなく人をも楽しませる気持ちが偉いと思います。
    私の住んでいるマンションの柵の元の小さなスペースに大家さんがサフィニアの花を植えたのは春先だったか、すくなくとも朝顔より前だった事は確かですが、朝顔がとっくに終わった今でもほんの少しになった花を咲かせてくれています。

  2. 人知れず奥ゆかしく人を楽しませてくれる気持ちが嬉しいですね。
    この句、「朝や」と切ると、より鮮明に石蕗の黄色が見えてくる気がするのですが、、、

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