浮寝鳥たがひの距離を保ちつつ

数羽の鴨が首を隠すように折り曲げて、緩やかな流れの中を漂っている。眠っているのだろうが、流されていかないということは、水中ではある程度足を動かしているのだろう。それに、くっつきそうでくっつかない。お互いに一定の距離を保っている。眠っているようで眠っていない。眠っていないようで眠っている。ちょうとテレビを見ながら転寝をして、生返事をして叱られる時のような状態だろうか、、、。(2014年冬詠)