寒風の中で幟の「うどん」の字が千切れそうに揺れていた。その風に乗って「蕎麦もいいけどうどんもなあ」と思わせるような出汁の良い匂いがしてきた。ここは主人の腕の見せ所、「そば屋なんぞに負けてたまるか」と思ったかどうか、とにかく食欲をそそられる匂ではあった。明日はうどん屋の負けは明白、、、。(2013年冬詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
寒風の中で幟の「うどん」の字が千切れそうに揺れていた。その風に乗って「蕎麦もいいけどうどんもなあ」と思わせるような出汁の良い匂いがしてきた。ここは主人の腕の見せ所、「そば屋なんぞに負けてたまるか」と思ったかどうか、とにかく食欲をそそられる匂ではあった。明日はうどん屋の負けは明白、、、。(2013年冬詠)