田圃の一角にトラクターが入るための坂道と、どちらかの水口があり、その近辺に補植用の余り苗がまとめて植えてある。田植から数週間しか経っていないのに、広く植えられた苗のほうはどんどん分けつが進み、緑が濃くなって行く。対照的に余り苗のほうは、その役目が終わると容赦なく抜かれ、雑草の中に捨てられ枯れていく。水音は今が一番軽やかな頃、、、。(2014年夏詠)
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水底の足跡深し余り苗
田植が終り水の濁りが治まった田圃の、水口のあたりに植えてある補修用の余り苗、やがてその用途が終ると捨てられるのでしょうが、ひとかたまりで風に吹かれている様は健気ですね、、、。田植が終ったばかりの田の脇の舗装路に、くっきりと裸足の足跡が残っていたことがありました。一目で女性と分かる可愛い小さな足跡でしたが、いつも逞しく働いておられるその人を知っているだけに、妙にくすぐったい気持ちになったものでした、、、。(2012年夏詠)