自転車の親子揺れ来る日の盛 車の流れが途切れ、音の消えた日盛の道を、かげろいながら来る母子の自転車は、まるで映画の中のワンシーンを見るようだった。と言えば大げさですが、暑さでボーッとした頭にはそう見えたのです。(2001年夏詠)