夕日受け光る機影や暮の秋

もう夕日は西の山に隠れその残照が空を染めている。その夕日を追うように飛行機が光りながら高い位置をゆっくりと飛んで行く。普段でも高い位置を飛ぶ飛行機はきれいだが、夕日を受けて光ると余計に美しい、、、。(2022年秋詠)

本堂の法話漏れ来る暮の秋

某名刹の大きな本堂、聞きたくて聞いたわけではないけれど、外まで漏れて来る法話は一度だけ会話をした事のある小柄で細身の年老いた住職のものだろう、見かけによらず張りのある声。聞いているのは観光客か、時に笑いを誘いながらの住職の名調子は続く、、、。(2017年秋詠)