会社の用水路を隔てた横を中国自動車道が通っていた。自動車道は少し高い位置にあるが、防音壁も無く、植栽越しに走って行く車が見えた。特に背が高いトラックや観光バスはよく見えた。見ようとして見るわけではないが、休憩時間に外に出て自然を眺めると、必然的にそれらの車が眼に入るのだった。どんよりとした梅雨曇の空の下を、何台もの観光バスが室内灯を灯して通って行った。普段は目立たないバスが、室内灯のせいで華やいで見えた。バス旅行もいいなあと思いつつも、せっかくの旅行なのにこの天気ではなあと思うのだった。天気予報は雨、、、。(2003年夏詠)