煤逃もならず賜る風呂掃除

年用意と言うほどではないが、家が新築の頃はせっせと掃除したものです。それが家も古くなり住人も老人二人きりになると、まあいいかと全てが適当となってしまいました。唯一同じようにやっているのは風呂掃除、これは今も私の仕事です。煤逃の前にチャチャッと、、、。(2024年冬詠)

すす逃の床屋の椅子に沈没す

もう四十年近く同じ理髪店に通っている。通っていると言っても、そろそろと思い出してから腰を上げるまでに一ヶ月ぐらいかかるから、せいぜい年に四、五回ぐらいだろうか。「ずいぶん伸びましたねえ」「どれくらいになるかなあ」「三ヶ月、越えましたよ」と皮肉たっぷりに三ヶ月を強調して言われる。会話と言えばそれぐらいで、後は黙って至福の時間に浸れるのがこの理髪店の好いところで、多少高額だが迷わず通っている、、、。そんなだから11月ぐらいから、「来年も来てくださいね」「よいお年を」と挨拶を交わして帰ることになる、、、。(2011年冬詠)