目新しい吟行地はないかと走っていて行きついた知らない町の少し山に入ったスポーツ施設、一番低いところにグラウンドがあり、それを見下ろす丘の上に体育館やテニスコート、さらにそこから山へとウォーキングコースが続いている。そのウォーキングコースに興味を持ったのだが、作っては見たけれどという良くあるパターン、草ぼうぼうで歩くのもままならない。早々に諦めて後を振り返ると、ちょうど見下ろす位置にあるグラウンドで消防の操法訓練が始まったところ。晴天の秋空の下に並んだ消防自動車、きびきびと動く人影と掛け声、草の中に腰を下ろししばらく眺めていた、、、。(2017年秋詠)