ふり向いて犬が待ちをり青田道

愛犬「もみじ」が亡くなってもうすぐ一年、そう思いながら句帳を繰っていると去年の七月にこの句がありました。おそらくこれが元気(そう)な「もみじ」を散歩の途中で詠んだ最後の句です。歩調を合せたり合わせられたりの散歩、懐かしい一年前の句です、、、。(2019年夏詠)

シニアカ-ゲ-トボ-ルへ青田道

比較的初期に詠んだ句。早朝の青田道を一台のシニアカーが、スポーツ用品のカタログにあるような洒落たハットに、一目でそれと分かるスティックを積み、ゆっくり、ゆっくりと進んで行った、、、。この句を詠んだ当時は、今日の自分、即ち60歳を過ぎた自分の姿なんて、想像出来なかったが、なってみればどうという事も無く、こうしてパソコンに向かっている日々がある、、、。ところがである、同じ会社の同年代の元同僚に聞けば、すでに老人クラブからお誘いがあったらしい、、、。(2000年夏詠)