さまよへる老犬ひとり朧の夜

我家の最年長のプードル。既に目は見えず、耳も聞えず、かろうじて鼻が利く程度で一日の殆どを寝て暮すが、目覚めると、時に鳴きながら、時に黙々と部屋をさまよう。あちらにぶつかりこちらにぶつかりしながら、やがて自分の居場所までたどり着き、また眠りに就く。さすがに最近は調子の悪いことも多く、いつ死んでもおかしくないとは思っているが、食事をきちんと食べてさまよっているうちは大丈夫ではなかろうか。人間と同じで、食べたことを忘れるのは困り物だが・・・。(2012年春詠)

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