羽音して落花しばらく続きけり

鳥の羽音には夢がある。例えば頭上を過ぎ行く鴨の群の撓るような強い羽音には、渡り行く旅路の果ての私の知らない世界のことを想う。庭の椿に来る密やかな羽音には、今蜜を吸っているであろう小鳥の見えない姿を、周囲を気にしながらのその仕草とともに想う、、、。掲句は足守吟行のおりの句、飛立ったのはヒヨドリだったろうか、、、。(2008年春詠)

「羽音して落花しばらく続きけり」への4件のフィードバック

  1. ひよどりが飛んで落ちる花だから牡丹や椿の様な大きな花では無いのでしょう。
    桜ですか?

    1. はい、桜です。
      俳句では「花」と言えば「桜」をさします。
      他に季語が見当たらない場合は桜と思って間違いないです。

  2. いい句ですね。
    合歓の会の吟行は第二日曜だったから、お花見はいつも満開でしたが、足守のときはもう散っていましたね。牛二さんの吟行デビューでしたよね。
    昨日の句会で、牛二さんがお屋敷の35畳の広間を予約してくれていると言ったら、・・・・・三十五畳の大広間、中七下五はできたな、と光憲さんが答えました。

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