子蟷螂構へし鎌の薄緑

掲句の蟷螂は生れてしばらく経った蟷螂。生れたばかりの蟷螂は1センチメートルほどの白い半透明の身体をしている。もちろん鎌も半透明で、いわば竹光のようなものだ。動きも遅い。先日偶然に玄関の外の柱の上部に付いていた卵から生れてくる蟷螂を見た。まだ卵のところで動かないもの、地に落ちて移動しているもの、柱を伝って下りてくるものと、すでにさまざまな方向で生きようとしている。柱を下りてくる一匹が目の前まで来た時、柱の背割りの隙間から小さな蜘蛛が現れ、あっという間に糸をかけて、柱の隙間に持ち込んでしまった。その間ほんの4秒ほどだったろうか。これが自然というものだろう。一時間ほど過ぎてもう一度見ると、あれだけいた子蟷螂の姿は完全に消えていた。何匹が安全な場所に移動出来たのだろうか。もっともその子蟷螂も一人前になるには何十匹もの他の虫たちをその鎌の餌食にするのだろうが、、、。(2000年夏詠)

「子蟷螂構へし鎌の薄緑」への2件のフィードバック

  1. カマキリも緑の小さな赤ちゃんだと可愛らしいです。
    大きくなった茶色いカマキリとなるとどうも好きになれません。
    人間も一緒、赤ちゃんは可愛いけど爺は可愛くないと言われないようせいぜい気を付けましょう。

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