めまとひを払う手つきも疲れきし

夕刻のまだ暑さの残っている時に散歩に出ると、やたらとめまといに付きまとわれることがある。それも疲れている時にかぎって多い。さらに言うと同じ道の同じあたりで付きまとわれる。これだけ重なると、さすがにいい加減にしてくれと言いたくなってくる。最初はせっせと払っていた手も、そのうち回数が減り、動かなくなってくる。向うを見ると、同じような手つきの人がやって来る、、、。(2012年夏詠)

「めまとひを払う手つきも疲れきし」への2件のフィードバック

  1. ものもらいは知っているけれどめまといは知りません。
    それにしてもいろんな言葉を知ってるね。感心します。

    1. 目の前に来て、睫毛あたりをうろうろする、あれです。
      あまりにそのままの名前ですね。「まくなぎ」とも言います。
      <まくなぎの阿鼻叫喚をふりかぶる 西東三鬼>

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