近所に親子で庭師をされている家がある。親父さんは私より少し年上で、かつてはサラリーマン、中年になって庭師に転職された。奥さんは私の勤めていた会社の先輩で、入社当時からお世話になったが、今は社長婦人と言ったところ(未だに私は「あんた」と呼ばれる)。息子さんは私がここに住みだした頃は確か高校生だった。私の自宅の庭は自分で手入れをするので未だかつて頼んだことがないが、この近所でもよく親子で仕事をされているのを見かける。それぞれが高い脚立の上で、微妙なリズムで響かせている二つの鋏の音が、心地よい、、、。(2013年秋詠)
庭師とは縁の無い人生なのでこうした光景はTVで見るくらいです。
出雲地方では風から家を守る築地松が立派ですが、この手入れをする庭師のドキュメントを見た事が有ります。
親子では無かったのですが若い親方がしっかりとした仕事をされていました。
職人技というものは見ていて惚れ惚れします。
職人さんは時間との勝負もあるから大変です。
私のように同じ所に何度も鋏を入れないと駄目なようではプロにはなれません。
昔私が脚立の上に居ると、よっぽど下手に見えたのでしょう、通りがかりに自分から名乗って何度も指導してくださった庭師の方がありました。
実に単純な事なのですが、今でもその方の教えを守って鋏を入れています。