さすが一番札所、これから遍路を始めるふうな方を大勢見かけました。霊山寺は平地にあるお寺で、ここから始まるお遍路の、待っている厳しさなんぞ、微塵も感じられませんでした。と言えば叱られるかもしれませんね。風の強い日で、大きな音に視線を上げると、多宝塔の風鐸が風に揺れて鳴っていました。塔の指す空には走るように流れる寒そうな雲がありました、、、。(2011年冬詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
さすが一番札所、これから遍路を始めるふうな方を大勢見かけました。霊山寺は平地にあるお寺で、ここから始まるお遍路の、待っている厳しさなんぞ、微塵も感じられませんでした。と言えば叱られるかもしれませんね。風の強い日で、大きな音に視線を上げると、多宝塔の風鐸が風に揺れて鳴っていました。塔の指す空には走るように流れる寒そうな雲がありました、、、。(2011年冬詠)
遍路を始める人は霊山寺で一式そろえる人が多いようですね。
初めての白装束は、自分達が初めて背広姿になった時の様に身体になじまない様子でしょうが、廻るうちにだんだん身に付いて本物のお遍路さんになって行かれるのでしょう。
まだ着替える前の大きな紙袋を持った老年の男性の不安の混じった顔が印象的でした。