なんてことはない事ですが、川面の鴨の数を数えるのが朝の散歩の楽しみの一つです。昔は猟期に入ると銃を持った人や猟犬と出会う事があり、その度に減る鴨の数に心が痛んだものです。今はそんな事も無くなりましたが、しかし思う程数は増えないものです、、、。(2023年冬詠)
投稿者: 牛二
うとうとに釣られうとうと小六月
プールの会員カードの隅っこにロッカーの番号が書いてあって受付のカウンターに行くとすぐに「行ってらっしゃいませ」とその番号の鍵を渡してくれる。早い時だとカウンターに行く前から鍵を用意して待ってくれている。これはなかなか気分が良い。先日、入口からカウンターを見ると人影がない。??と思いながら近づくと内側の椅子に座って俯くいつもの女性。「こんにちは」と言うと慌てて鍵を取ってくれました。掲句とは無関係です、、、。(2023年冬詠)
川普請用に始まる道普請
河川の改修は水量が少なく安定している冬に行うのが相場のようだ。で、その河普請用の道を川幅の三分の二ぐらいまで作る工事が始まった頃の句。長くなるので端折って書くと、その後川の流れを付け替える工事があって、その元の流れがあった川向うに仮設の土手が作られた。その後この仮説の道はきれいに撤去された。ここまでが昨年、どうやら本来の土手を改修するらしく、今年はその為の迂回路をつくる工事が川向うの稲作の終わった田圃の中で始まっている。先は長いぞ、、、。(2023年冬詠)
一通は喪中の葉書夕時雨
ポロリポロリと来る喪中の葉書、最近は知り合い本人の喪中を知らせるものが混じるようになった。それに加えて年賀状仕舞の葉書、これも寂しいが葉書の値段も上がったしなあ、と私も思案中です、、、。(2023年冬詠)
膝に来て猫温かし冬はじめ
猫も心地よいのだろうが、こちらも程よい温さが心地よい。新しく来た猫が慣れて膝に乗りだした頃の昨年の句。今ではすっかり慣れて生意気に、、、。(2023年冬詠)
一夜にて一木一草皆冬に
立冬です。掲句は昨年、急に寒くなった冬だったのでしょうか。記憶はすでにオボロ、、、。(2023年冬詠)
靴底に噛みし石鳴る冬隣
河原を歩くのに良いかなと思って買った靴、靴底がしっかりしている。その代わり時たま落ちている舗装路の石を噛むことも多い。その度に片足を持ち上げては指で石を外す。もう明日は立冬です、、、。(2023年秋詠)
行く秋を惜しむか鳶の輪と声と
秋が短い。もうすぐそこに冬が来ている。掲句は昨年、天気の良い日、空高く舞う鳶の声が、、、。(2023年秋詠)
走蕎麦旅の初めの腹支度
昨日の続きです。早い時間で他に客もいなかったので、注文した品を運んでくると亭主はそのまま腰を据えての蕎麦談義、若そうに見えるのによく勉強されておられる。味もそこそこ、話もそこそこ面白いが長居は無用、「次の予定が」と告げて早々に店を後に、、、。(2023年秋詠)
道標たどりて蕎麦屋文化の日
人づてに聞いた蕎麦屋さんへ。農道沿いの辺鄙な所、ほんとにこんな所に?と走って行くと道べりにお店の名前を書いた小さな道しるべ。そこからさらに田圃沿いに、道しるべを見つけては走る事三度、たどり着いたのは元農家の普通の民家。門の外を作務衣姿の男がうろうろしているので聞くと亭主らしい。「いいですよ、ちょっと早いけど開けましょうか」と入れてくれた、、、。(2023年秋詠)