白薔薇に紅のほのかに雨あがり

我が家の白薔薇。元はと言えば、通りがかりの庭先に咲いていた薔薇の花。あまりにきれいなので、そのお宅に声をかけて分けていただいた。それを挿し木にして大事に育てて、かれこれ二十年ぐらいだろうか。今も毎年たくさんの花を付けてくれる。白薔薇の中央にかすかに紅が混じっている。雨に洗われるからだろうか、雨後は特にその紅がきれいに見える、、、。(2024年夏詠)

戻り来ぬままに軒端の燕の巣

実家に帰って普段閉めっぱなしの二階の小窓の外に燕の巣を見つけたのは一昨年の夏のこと。おっと危ない!邪魔をしないようにと下に降りて外から眺めると、親鳥の出入りしている姿がありました。それから一年、戻って来ていることを楽しみに帰りましたが、残念ながら燕の姿はありませんでした、、、。周囲を見回すと過疎化で水の入った田圃は年々少なくなっています。夜に聞こえる蛙の声も少なくなっています。先日蛙の合唱について書きましたが、人間との共生で出来上がった自然の営みは人間が減ると崩れていくものなのでしょうね。私もその要因を作っている一人なのですが、、、。(2024年夏詠)