昨年の句。見た感じでは年の頃は八十ぐらいでしょうか。きちんとした服装に白い帽子、背中にリュックを背負って田圃の中の道を桜並木を目指して歩いて行かれる。背筋も伸びて足取りもしっかりして、まるで少年のよう。花の期間に何度も同じ方を見かけました、、、。(2019年春詠)
カテゴリー: 2019
上見れば花下見れば五百円玉
4月1日とは全く関係ありません。時には下も見るものです、、、。(2019年春詠)
泣きさうな空へ段雷春祭
毎年桜の時季にある近くの神社の春祭、朝八時に花火があがり行事が始まります。今年はどうやらコロナ禍で中止のもよう。昨年は見上げると朝から今にも降りそうな空に雲を追い払うような大きな音。何んとか昼まで降らずにと思っている宮総代の面々の顔が見えるような気がしたものですが、案の定十時頃には本格的な雨に、、、。(2019年春詠)
花の空高所作業車旋回す
上を見ながら歩いているといきなり桜並木の上に高所作業車が現れ、電信柱のほうへゆっくりと旋回していった。一度乗ってみたいものの一つに高所作業車がある、、、。(2019年春詠)
花冷やまた開き読む師の訃報
覚悟を決めて準備されていたのだろう、Iさんより訃報のメール、没後五日目、、、。(2019年春詠)
花に来て足遅くなる人の列
渋滞の原理です。一人遅くなると次々と連鎖して、、、。(2019年春詠)
花満ちて声満ちて鳥影となる
地に人の声、花を挟んで鳥の影、、、。(2019年春詠)
眩しくて見ゆるは花の影ばかり
反対から見れば良いものを、朝はついつい太陽のほうへ向かって歩いてしまうのです、、、。(2019年春詠)
住み古りてまた初花の下に立つ
毎年の事ですが、またしばらくは桜を楽しむ季節となりました。きょうからまた昨年の桜の句の中からいくつかを、、、。(2019年春詠)
雨止めばすぐ囀の空となる
待ってましたとばかりに次々と鳥の声が聞こえて来る。春は楽しい、、、。(2019年春詠)