卒業式シーズンになると思い出す事があります。内容は適当に想像してみてください、、、。(2023年春詠)
カテゴリー: 2023
風船の指先離れゆく速さ
ベビーカーを押す若いお母さん。そばにお父さんと風船を手によちよち歩きの男の子。その子が何かの拍子に振り向いてお父さんを見上げた。その瞬間に男の子の指先から、、、。(2023年春詠)
春寒し人の生き死に話す土手
久しぶりに出会ったお年寄りに声をかけられた。「なんと、〇〇さん死んだそうななあ」「ええ~っ!▢▢の〇〇さん?いつ?」「そう。なんだ、知らんのか。一週間ほど前」「この前会った時は元気そうに見えたけど、、、」「急だったらしいで」と、しばらく立ち止まっての会話。亡くなった方の田圃のすぐそば、その田圃でトラクターに乗った姿が目に浮かんだ、、、。(2023年春詠)
啓蟄や根方に穴の新しく
何だか怪しい小さな新しい穴が、、、。(2023年春詠)
水張りし防火用水風光る
今時珍しい昭和の映画に出て来そうな防火用水。コンクリート製の四角な形で、正面に漢字で防火用水と書いてある。旧道沿いの古い家並の塀の前、、、。(2023年春詠)
春陰の茶店に見ゆる緋毛氈
岡山後楽園にて。芝焼きの色が残る芝生、遠くに見える茶店の緋毛氈、おりしも雛祭、、、。(2023年春詠)
昨夜の雨あがりて朝の名の木の芽
春は楽しい。一雨ごとに確実に木の芽が育っているのが見える、、、。(2023年春詠)
数ふるに難し土筆の千ほども
三月です。ちょっと足を延ばした河原に一面の土筆、千はちょっと大げさだったかな、、、。(2023年春詠)
梅東風や声高らかに空の鳶
散歩途中の梅が満開です。二月も今日まで、、、。(2023年春詠)
春の雪重し雨傘たわむほど
また寒くなりましたね。で、この句を、、、。ホント、重いんですよ。(2023年春詠)