明易やいの一番に雀鳴き

目を覚ますとまだ薄暗い、ちょっと中途半端な時刻、で目をつむってうとうとしていると鳥の声が聞こえだす。今日のいの一番は隣家の屋根の雀、しばらくは賑やかに鳴いているがやがておとなしくなる。雀も二度寝するのか、あるいは出かけてしまうのか、、、。(2020年夏詠)

明易やこの頃知らぬ鳥の声

季節の変化によっても訪れる鳥の種類は変わってきますが、それ以外にも環境の変化で今までとは違う知らない鳥がやって来たりします。そして知らない間に来なくなります。掲句、うとうとしていて知らない鳥の声に気づいて目が覚めた朝の句です。その鳥が何だったのか、今となっては分かりませんが、いつかまた聞こえてきて目が覚めるかも知れません、、、。(2015年夏詠)

明易のワールドカップ良かりけり

掲句は昨年の男子ワールドカップ、仕事の無い身にとっては明け方の試合も何のその、しっかり楽しませてもらいました。今年の女子ワールドカップは今月の6日から、場所はカナダです。時間はどうかな?と日本チームの日程を見ると、11時、11時、6時、これまた仕事の無い身には好都合です。ちなみに決勝まで行くと、7月6日8時がキックオフ、、、。(2014年夏詠)

明易や掌ほどの犬生まる

犬は誰に教えてもらった訳でもないのに、上手にお産をします。プードルの生れたばかりの子犬は、ちょうど掌に乗るぐらいの大きさです。ビロードのような柔らかい短い毛に覆われて、耳は小さく頭にくっついています。目は短い皺のようです。身体の色は成長すれば変わる場合もありますが、だいたいは生れたときの色で決まります、、、。母親は人間でもそうですが、我子のために必死で面倒を見ます。親としての態度には、見ていて教えられることが沢山ありますが、いつまでたっても親は親、子は子、というところは犬も人間も変わらないようです、、、。(2002年夏詠)