彼岸花咲けども暗し屋敷跡

近くにある神社の隅に石碑がある。それには、その碑を建てた人の家がかつてはこの地にあり、幼少の頃には朝夕に神社の明かりを見て勉学に勤しんだ事が、七語調の詩として切々と詠われている。その石碑のある場所の後には、何本もの大きな杉の木があり、その間には竹まで生えて、人の入れない鬱蒼とした藪になっている。たぶんそこが屋敷跡なのだろうと思うのだが、その面影は全く無く、単なる想像に過ぎないのかも知れない、、、。(2014年秋詠)