きちきちの塀に当たりて引き返す

街中の路地、羽音に「あ、こんなところに精霊バッタが」と思う間もなく、飛んでいったバッタは行き止まりのレンガ塀にぶつかった。そして、そのまま落ちるのかと思ったら、偶然か、瞬間に向きを変えてこちらへ戻って来た。見えない訳ではないだろうに、虫はどうしてぶつかるまで飛んで行くのだろう?雨戸を何度も何度も打つコガネムシもそう、、、。(2014年秋詠)