彼岸花が咲き始めました。掲句は昨年、そろそろと思っていた雨後の朝、道辺に見つけた彼岸花、律儀に咲きますね、、、。(2023年秋詠)
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彼岸花たどれば寺とその墓地と
おや、こんな所に道が、といつもの好奇心で知らない土地の小道に入って行く。木立の中の小道は両側に彼岸花が満開、少し行って大きくカーブするといきなり開けて、墓地とその向こうに小さなお寺がひっそりと、、、。(2022年秋詠)
彼岸花亡者のごとき終末期
10月です。彼岸花もそろそろ終わりです。近くで見るとちょっと寂しいですね、、、。(2021年秋詠)
ひとすぢの畦の続きの彼岸花
先日の台風の雨で急に彼岸花の茎が伸び始めました。莟に少し赤色が見えています。もうすぐです。掲句は昨年、稲刈後の田圃の向こうに見える彼岸花、、、。(2021年秋詠)
田のあれば畦あり燃ゆる彼岸花
稲刈りが終わり、稲に隠れていた畔の彼岸花が見えています。すでに盛りは過ぎましたが、まっすぐな畔にまっすぐな彼岸花の列は壮観です、、、。(2020年秋詠)
遅れ咲く彼岸花ふと母の事
母が亡くなったのは彼岸花の盛りの頃でした。その日に亡くなるなんて思いもしなかったので、病院へ行く途中で道草をして彼岸花の咲くお寺を一人で吟行したりしました。今となってはこれも想い出、、、。(2017年秋詠)
するすると伸びて走の彼岸花
見ている間に伸びることなどありませんが、何となくそんな気がする咲き始めの彼岸花。今年も彼岸花の季節になりました、、、。(2017年秋詠)
彼岸花一つが咲けば続けざま
草の刈られた後に、一週間もすればするすると伸びて、時季を違えずに彼岸花は咲きます。不思議な花ですね、、、。(2016年秋詠)
彼岸花咲いて墓域の明らかに
まだ多くはありませんが彼岸花が咲き始めました。掲句はちょうど彼岸の頃、久しぶりに遠回りをした散歩途中の墓地、墓地とそこへ続く細い道が彼岸花で囲われていました。今までそこに墓地があることも知りませんでした。彼岸の頃に咲くから彼岸花ですが、墓地に咲きやすいのも事実、そして花の形も、、、。(2015年秋詠)
彼岸花咲けども暗し屋敷跡
近くにある神社の隅に石碑がある。それには、その碑を建てた人の家がかつてはこの地にあり、幼少の頃には朝夕に神社の明かりを見て勉学に勤しんだ事が、七語調の詩として切々と詠われている。その石碑のある場所の後には、何本もの大きな杉の木があり、その間には竹まで生えて、人の入れない鬱蒼とした藪になっている。たぶんそこが屋敷跡なのだろうと思うのだが、その面影は全く無く、単なる想像に過ぎないのかも知れない、、、。(2014年秋詠)