困ったときの藪蚊で、句が詠めない時の助けにはなるのですが、どうにも痒いのには耐えられない、、、。(2016年夏詠)
月: 2017年6月
夢浅し月に目覚めてほととぎす
何だか明るくて目が覚めた。遠くでホトトギスの声がしている。もう朝なんだと起きかけて窓の外を見ると月、、、。(2016年夏詠)
夏霧の窓よりすべり込む山路
句会へと朝の雨上がりの山道を車を走らせる。夏とは言え朝の山路は結構寒い。少しだけ明けた車窓から昨夜の雨が霧となってすべり込んで来る。気持ち良い、、、。(2016年夏詠)
前をゆく百足の足と人の足
昨年の倉敷での句。ふと見ると観光客に紛れるように百足がせっせと足を動かしている。あの足、でたらめに動いているようで、よく見ると順番に整然と動いている。ところでこの足、何番目と何番目というふうに意識して動かすことができるのだろうか、、、?(2016年夏詠)
水泳のどこまで泳いでも孤独
シーズン前の掃除と点検でプールが一週間のお休みです。こちらは一週間怠惰な生活を送ります。休む時は休んで、また一から慣らしていきます。半年後にはまたお休み、、、。(2016年夏詠)
消え残る山の街灯梅雨深し
国道429号線の、なんでこんな所に(?)と思うような人里離れた山道に一か所だけある街灯です。小さな谷川沿いで両側から鬱蒼と茂った山が迫っています。雨に濡れた山道が照らされて、なかなかの風情、、、。(2016年夏詠)
ちよつと来ぬ間の更地実梅落つ
いつもの散歩コースから外れた住宅街、小さな平家があって、その家と同じぐらいの広さの庭はターシャテューダの庭のよう。それが久しぶりに通ると、家も庭も無い!残された梅に木から実が落ちている。それが昨年の事、今年はそこに新しい家が建っている。家は同じように平家だが、屋根にはソーラーパネル。庭はまだ無いが水やり用の水道にはしゃれた蛇口が付いている。ターシャテューダの庭にはなりそうにない、、、。(2016年夏詠)
蛇死してベルトのやうに道にある
一瞬ベルトが落ちていると思ったのですが、本革のベルトではなくて、本物の蛇がベルトを放り投げた時のような丸い形で死んでいるのでした。蛇が死んでいることは珍しくないのですが、とりあえずは観察、、、。(2016年夏詠)
明易し日毎に鳥の声かはり
時々、ホトトギスの声で目覚めます。遠くで鳴く声ですが、よく透ります。キジの声の時もあります。これは近い所、たぶん近所の畑か、吉井川の土手です。ピーヒョロピーヒョロうるさいのはトンビ、これは窓から見える近くの電柱です。起きろと言わんばかりの声で鳴きます、、、。(2016年夏詠)
夏至眩し田より空より朝日差し
夏至です。稲も育ち始めて田圃がだいぶ青くなって来ましたが、まだまだ水面のほうが広いです。ちょうど散歩の時間が朝日の時間と重なると、太陽が二つになって、眩しくてしょうがないのです、、、。(2016年夏詠)