ちょっとだけ名の知れた寺のトイレ、以前来た時よりずいぶんきれいになった。これなら藪蚊なんていないだろうと思って入ったら、やっぱり居ました。それもずいぶん大きな藪蚊が、、、。(2023年夏詠)
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うす暗き神社のトイレ藪蚊出る
山の中の神社仏閣、どこのトイレもこんなものですね。待ってましたとばかりに蚊が寄って来ます。掲句は昨年の某神社、、、。(2020年夏詠)
人ごみに紛れ藪蚊の難逃れ
昨日の続きになってしまいました。藪蚊から逃れるにはこれが一番です、、、。(2018年夏詠)
稲荷社の藪蚊ぬけ来る赤鳥居
お稲荷さんの赤い鳥居のトンネル、あればくぐって、少しばかりのお賽銭をと、小銭を探している最中にもう藪蚊、、、。(2018年夏詠)
藪蚊打つ六道輪廻聴きし手で
昨日に続き七回忌での句、こちらはお墓で、、、。(2017年夏詠)
手を合せをれば藪蚊が耳元に
吟行途中に見つけた藪の中の小さなお社、一応拝まねばなるまいと小銭を投じ二礼二拍手、手を合せる。人の無いのを良い事に一人願い事をつぶやいていると、耳元に何やら嫌な予感、しまったと思った時にはもう遅かった。痒いのなんの、、、。(2017年夏詠)
やぶ蚊てふ句材一つを連れ歩く
困ったときの藪蚊で、句が詠めない時の助けにはなるのですが、どうにも痒いのには耐えられない、、、。(2016年夏詠)
やぶ蚊出るはなぐり塚の石祠
吉備津神社近くのはなぐり塚での句、、、。近年蚊に嫌われているのか、あまり刺されることがありませんでした。それが今年は、なぜか早くから蚊に刺されるのです。蚊が多いのか、それとも油断しすぎなのだろうかと、腕の裏側を掻きながら考えているところです、、、。(2008年夏詠)
大藪蚊待伏せてをり外厠
最近はどこのトイレも綺麗になって入り易いですね。なんて、安心しているとこういう事も、、、。某有名なお寺のトイレだったと記憶しています、、、。(2010年夏詠)
余所者と知れば藪蚊の寄り来る
虫たちも人間を観察している。と、思うのは私だけでしょうか。だから私は藪蚊にしろ、他の虫たちにしろ、負けないように大きな顔で対応してやることにしています。空家になった実家に帰ると、今まで自由に暮らしていた庭の虫たちが、「変なやつが来たぞ!」といっせいに逃げ出すのです。「馬鹿なことを言うんじゃあないよ、お前たちよりよっぽど昔に住んでいたんだから」と言ってやります。(2009年夏詠)