休田となりし一枚虫すだく

一週間ほど前から近所に猪が出たと騒がしい。野次馬根性でいつもと違う方向へ散歩に行ってみた。掲句も昨年のそんないつもと違う道での句だが、今年も全く思っていなかった我が家の近くにそんな田を見つけてしまった。おまけに、我が家の近くまで迫っている葛の茂みも。肝心の猪の形跡は残念ながら見つからず、私の野次馬根性は不完全燃焼、、、。(2018年秋詠)

秋うらら猫の繰り出す猫パンチ

我が家の今年の居候猫はちょっと手ごわい。油断をすると痛い目に遭う。まあ、土手の草むらで野生で育った猫だからこれぐらいでないと、とは思うし、それが面白くてちょっかいを出すのだが、、、。(2018年秋詠)

稲刈つて轍の深き汁田かな

刈田となった田圃にコンバインの深い轍。農家の人は大変だ。刈りたい日に合わせて水を落し、それでも雨が降りそうなら予定より早く刈らなければならない。たぶんそんな作業の後だったのだろう、、、。(2018年秋詠)

堂々と構へ動かぬ穴惑

今年は少なかった、と思っていたら今朝の散歩途中に轢死の蝮、さらにそこから十歩も行かぬ間にまた蝮。さすがに夜が涼しくなったので、蝮が暖を求めてアスファルトに出て来るようになったようだ。これからしばらくは注意が必要、草の中には入らないようにしよう。掲句は昨年出会った大物、、、。(2018年秋詠)