泣きさうな空へ段雷春祭

毎年桜の時季にある近くの神社の春祭、朝八時に花火があがり行事が始まります。今年はどうやらコロナ禍で中止のもよう。昨年は見上げると朝から今にも降りそうな空に雲を追い払うような大きな音。何んとか昼まで降らずにと思っている宮総代の面々の顔が見えるような気がしたものですが、案の定十時頃には本格的な雨に、、、。(2019年春詠)

ひよつこりと師に遇ひさうな春の昼

昨年の3月22日、倉敷美観地区での句。ふっとそんな気がして句にした。この時 師が すでに余命いくばくもない状態だった事は後になって知った。定例の吟行句会の日だったから、あるいは夢うつつの中で魂だけが身体を離れて、近くを吟行されていたのかも知れない、、、。(2019年春詠)